女の子はどう生きるのかー読書記録-
読みました。
10代向けの本です。
文章が易しくて、私にはちょうど良かったです。
東大入学式祝辞で話題になられた上野千鶴子先生。
どんな恐い方かと思っていたのですが…
とんでもないです。
上野先生の優しさ、ユーモアが溢れだす内容で、先生の大ファンになってしまいました。
「クソバイス」というフレーズを使いこなす先生、カッコいい(笑)
フェミニズムとは、弱者が弱者のまま尊重されることを望む思想
この文章を読んだときは鳥肌が立ちました!
フェミニズムって、強い女性が、自分の権利を一生懸命主張する!というイメージでした。
私の思考はなんと浅はかなものなのだろうか、と反省しました。
自分をリスペクトしてくれる人と付き合わないと、自分のことをリスペクトできない。
DV、モラハラなど、女性を下に見ることを根幹にもつ男性とは付き合う必要はない!と、優しく主張してくださっています。
自己肯定感についても、分かりやすく説明されています。
男の敵は男
これは、痴漢について、「私が悪いのですか?」という質問への先生の答えの一部です。
痴漢冤罪のケースは確かにあります。
しかし、ここで責められるべきは、
痴漢被害を訴える女性ではなく、痴漢をする男性。
なぜ短いスカートを履く女性が責められ、
理性を押さえられず、欲求を見ず知らずの女性で解消しようとする男性が責められないのか。
当たり前のことが当たり前でなくなっている男尊女卑の社会を、クールにソフトに切っておられます。
他にも、家庭でのママとパパの関係から見えるモヤモヤについて、
先生の見解が易しい言葉で述べられており、
大人の女性にも男性にも、ぜひ読んでいただきたい1冊だと思いました。
女性だから…と悩む人(私も含めて)を励ましてくれます。
むすめたちが大人になる頃、こんな悩みがない世界になっているといいな。
以上、にんじんでした。